インナーブランディング

インナーブランディング、心を言語化するラジオ社内報

インナーブランディングという言葉があります。当ウェブサイトは、インナーブランディング事例で来てくださる方が多いです。

改めて、このウェブサイトの事を紹介いたしますと、運営しているのはラジオ社内報という超ユニークなツールを使ってインナーブランディングや社内広報活動を行うことを、事業にしているオフィスエンニチです。執筆者の高間です。元専門商社の人事をやっておりました。

是非、ゆっくり見ていってくださいませ。

オフィスエンニチが考えるインナーブランディングの方法

インナーブランディングでよく出てくる言葉には様々なものがあります。

  • 経営理念・ビジョン・経営戦略
  • 企業理念・経営理念・行動規範
  • ミッション・ビジョン・バリュー

など、色々な言葉があるのですが、インナーブランディングのスタート組織の、 経営者の心を言語化するということなんです。 

経営理念のある企業は、既に経営理念が言語化されているということになります。

しかしながらこの経営理念は、言語化されて、洗練されており、伝わらないことが多いです。

理解するために実際に経営者の話を聞くとか、経営陣と直接コミュニケーションを取ることで少しずつ理解が進んでいくものです。

そのための時間を設けている企業様はインナーブランディングに非常に積極的な企業様でしょう。

インナーブランディングの取り組み例

例えばこの Web サイトでも紹介したことがあるオムロン。理念経営を地でいくような会社です。下記のリンクをご覧ください。

https://www.omron.com/jp/ja/vision/#Initiatives

理念のページをここまで作りこんでる会社は稀ではないでしょうか。

上記のToga というイベントは、全世界のオムロン社員が参加する一年に一度開催される理念の実践コンテスト。

2020年度の延べ参加人数は、社員数約28,000名を大きく上回る、 51,033名、テーマ数6,461件ということですからいかに真剣に運営されているかがよくわかる。

https://www.omron.com/jp/ja/about/corporate/vision/initiative/#third

一人一人の社員が経営理念について考えて行動しているということです。

社内報をインナーブランディングに使う方法

さてインナーブランディングにおける、社内報の使い方ですが、先ほどのオムロンのフロー図でみると、以下のステップになります。

  1. 知る
  2. 学ぶ
  3. 気づく
  4. 探求する
  5. 共有する

通常の紙の社内報、Web や動画も含めて、上記のステップのどの段階にでも当てはまる使い方ができるということです。

社内報で、他部門の社員の取り組みを知る、他部門の社員の取り組みを実際に聞きに行ったり、あるいは顔を合わせる場面で話を聞いてみるこれは学びにつながります。

それから対話をすることで気づくことがたくさんあります。

社内報の紙面上あるいは社内報でなくても、理念についての対話の場があるということだけでも、自身の仕事の中にどのような意味があるのか落とし込んでいく大変良いきっかけになるでしょう。

ラジオ社内報の果たす役割

ラジオ社内報は情報を感情をもって伝えることができるんです。この感情、というのは、とかくビジネスの現場では軽視されがちですが、組織の理念は、創業者の心が元になっているのです。

組織が感情を排して動いてるなんてとんでもない。経営者が肉声で心を持って熱っぽく語るのにはとても大きな意味があります。

動画とラジオの伝わり方には差がある

特に大企業になると、経営者が1人1人に対して語りかけることができません。そのためツールを使う必要が出てきますよね。

私はラジオ社内報は、数ある社内報の手段の中でも、最も優れたツールではないかと考えています。

以下に、相手が見えない、音声だけのラジオが感情の伝わりやすさでは、動画や対面より優れいてることが証明された実験を紹介。

上智大学の杉谷陽子准教授の実験

この実験は、対話において、相手が見える状態と、見えない状態を作って、情報の伝わる正確さを比較したものです。

情報が伝わる正確さの比較実験(62名を対象に実施)

条件①相手の見える状態でのやりとり(対面で対話を行う条件)

条件②相手がみえない状態でのやりとり(仕切りでお互い姿が見えないようにした状態での条件)

この実験の結果

感情が伝わった度合い

条件②相手がみえない状態でのやりとり > 条件①相手の見える状態でのやりとり

事実が伝わった度合い

伝達度に差がみられなかった。つまり、動画もラジオも情報伝達の正確性は変わらない。

参考資料

https://www.soc.hit-u.ac.jp/research/archives/doctor/?choice=exam&thesisID=178 

つまり、相手が見えない状態でのやり取りの方が、相手が見えるやりとりよりも、相手の感情がよく伝わるということです。

ラジオ社内報は相手の姿が見えません。つまり、感情がめちゃめちゃ伝わるということです。

感情が伝わるというのは、とてもアドバンテージになるんです。社員が感情移入することにもつながる。なぜなら、相手の感情が見えたときに、自分の感情も動くからです。

これは見逃せない大きなポイントでしょう。

ラジオ社内報の運用上の特徴

カメラを向けられると人は無意識のうちに構えてしまう。ラジオだとその構えがゼロになる。カメラもなれはしますが、カメラ目線を気にしたり、台本を読まないように、セリフを覚えたり。動画はなかなか大変なんです。

そこへ来ると、ラジオ社内報は見た目を気にしなくてもよいのは、良いこと尽くめではありませんか。

ラジオでも、初めての収録の場合は少し緊張するでしょう。しかし、一回収録に参加するととても楽しいことがよくわかります。ワクワクするんです。

このワクワク感が非常に大事で、ラジオの現場で熱を入れて話をするとその熱量がダイレクトに社員に伝わるんです。

しかも手軽に。これがラジオ社内報の特徴的な部分でしょう。思いを手軽に、それもダイレクトに伝えることができる。つまり、ラジオ社内報はインナーブランディングには強力に相性のよいツールになります。

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