社内ラジオを始めたい

社内ラジオ、ポッドキャストを聞く理由の調査結果が興味深い、自社で運用するヒント

社内ラジオは社内報の一つの形です。2024年現在、社内でラジオを行う会社は増えてきました。「社内ラジオ」と検索するとたくさんの会社が取り組んでいる社内活性化の施策の一つであることが分かります。

当社は2020年から社内ラジオを事業として開始し、顧客と長期で関わっています。社内ラジオを運用する上でのヒントになる記事です。主に、企画者・DJの方に。では言ってみましょう。

ラジオ・ポッドキャストを聞く理由

メディア環境研究所様の2021年の調査、ポッドキャストの利用目的に関する調査が面白いので紹介します。

「あなたがポッドキャストを聞く理由を教えて」という質問です。

以外な回答結果

10~20代

23.7%が「目を休めるため」
アイドル・俳優・芸人・声優などの好きな人の話を聞くため 38.5%

これは驚きですね。目を休める為、ということはおそらくYoutubeやTiktokなどのメディアから避難するか音声をききたい、ということなのでしょうが、これが長く続くトレンドなのか、気になるところです。

30~40代

1位は音楽を聞くため 36.5%
2位は情報収集のため 35.9%

男性と女性で顕著な違いがあったのがとても興味深いです。

男性 1位は情報収集の為、自分の関心分野、専門的知識を得るため
女性 1位は音楽を聞く為、2位は気分転換の為

男性は興味関心を満たす女性は情緒的な側面から聞く、という点が強いようです。30~40歳代は会社でも主力の年齢層です。この年齢層の興味関心を引き付けるのは社内ラジオの重要なテーマになります。

ポッドキャストを聴いたあとの行動

別の調査、ポッドキャスト国内利用実態調査2020によると、ポッドキャストを聞いたあと、

情報の検索経験がある人は66.7%
商品やサービスの購入経験がある人は35.8%

この結果から、ポッドキャストを聞いたリスナーの興味喚起や、購買を促す要因になっていることがわかります。

ポッドキャストユーザーがポッドキャストからの情報に信頼を寄せやすいのがよく分かる。これはポッドキャストは、本音が伝わりやすいからです。

動画は作り込まれた感じが拭えない。しかし、ポッドキャスト、ラジオはなぜか、良くも悪くも「まる裸」になる。カッコつけてるな、本音で話していないな、が伝わるんです。

本音で話していないと、熱量が伝わらない。本音で話す、楽しいことを話しているとき、話し方は自然と熱を帯びてくるんです。

本音が見える。人が見える。動画のように、作り込んだり、演出をあまりしないという点が特徴なのでしょう。実際に編集技術が動画の印象を左右する度合いは大きいです。

ラジオ、ポッドキャストをきいたわたしの行動

私も実際に、ポッドキャストで聞いた内容は結構覚えているし、行動に移すこともあります。普段、ワインなんて飲まない私がワインの番組を聞いてナチュール(ナチュラルワイン)を買ってみた経験があります。

社内ラジオの参考になる番組

以下は私が大好きで聞いている番組です。とにかく、番組の雰囲気がとても優れている。ビジュアル、音、内容、トーン全てに統一感があります。

そして、番組の中で、ワインを開けて、グラスに注ぐのです。

「コッコッコッコッ」

そして、口に含み、
「あー、これ、旨い」

これが、ほんとに美味そうなんですよ。

11:40秒くらいから

シュッと瓶を開ける音

グラスに注ぐ音

飲んだときの「あ、うまい」

本気でワインを味わっている。これなんです。動画より、伝わるんです。

参考HP

https://winenowa.com/

パーソナリティが魅力的

30代後半?が40代前半の男性2人がパーソナリティなんですが、この二人が参考なんです。論理性も、情緒的側面も満たしている。

しんちゃん

ワインの飲み手代表として専門的知識はよしきさんにはまさらずとも、感性を感じる内容をとても情緒的に話す(情緒的側面)

よしきさん

ワインの知識にとても詳しく、フランスに留学をされておられ、自身もワインのショップを営む(知識的側面)

これは先程の30代から40代がポッドキャストを好む理由に見事にマッチしており、男性女性、両方のファンを獲得している理由がよくわかります。

社内ラジオに置き換えたら

知識的側面・情緒的側面に両方に訴えると、男性女性の偏りなく社内のファンを増やせると思います。

社内ラジオの知識的側面の充実

ゲスト社員様に専門知識をわかりやすくお話するのは結構難しく、掘り下げていく質問者のスキルが必要になります。

事前に質問を用意して、心の準備をしつつ、深掘るという、前提が大事になります。ただ、自社の知識を社内報を通して聞期待でしょうか?

社内報は、みたり聞いたりすることを強制されるメディアではないため、見たくなる、読みたくなる、聞きたくなるための制作側の不断の努力が必須です。

DJが「面白い」と思った知識を常にブラッシュアップしていくことが大事。ディレクターではなく、DJは常に研鑽です。

社内ラジオの情緒的側面の充実

社内ラジオは音だけのメディア。映像が無いからこそ、想像を掻き立てる。パソコンのキーボードを打つ音や、電話の話し声を少し入れてみるのもいいでしょう。あなたの職場の音を録音してください!も使えるでしょう。

以下は2021年に兵庫県の妙見山に登山に行った際の様子を録音した音声です。山の様子を集音しています。沢の水音も入っています。(1分40秒あたりから)


 

エンジニアの方が作業している音を収録するのも臨場感がありますね。社内向けのラジオは楽しみの側面を忘れてはなりません。楽しみの側面が削いでいくと聞かれないメディアになります。

まとめ

さて、以外なポッドキャストを聞く理由の調査結果と、現場の音を伝えることは社内ラジオの効果的な使い方であることをお伝えしてきました。参考になれば幸いです。

今回の引用元記事はこちらです。

https://mekanken.com/contents/1896/

ポッドキャスト実態調査

https://otonal.co.jp/pdf/podcast-report-in-japan2020.pdf

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