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社内ラジオのはじめ方、ネタ作りのコツ

社内ラジオを始めたい、さてどうする?ここでは社内ラジオを事業として行うオフィスエンニチの高間がネタづくりで困ったことや、失敗を交えて解説。社内ラジオを始める参考になるかと思います。

ネタのアプローチには2通り

1 会社発信の内容
2 社員発信の内容

会社発信の内容になると、理念やビジョン、など、カタメというか、事業寄りの内容になります。ただ、社員はそれを聴きたいか?どんな美味しいお菓子でも、パッケージが破れてたり、凹んでたりすると食欲をそそりません。

よさそうな話だけど、しんどい。これが続くと、うーん、ちょっとなぁ。と思わせるとだめ。自分の仕事に役立つかも、と思ってもらうのがポイントです。

そもそも、会社発信の内容はそれだけで、聞かれにくいのです。これを面白く料理する。笑える面白さではなく、興味深い、という内容が必要です。

ここは、難しさを感じるところ。どうしても、社員全員に響く話はない。経営トップが発信する、仕事のスタンスや考え方、その組織特有のヨシとされる行動スタイルを発信するのはよいです。

しかし、会社の未来や、事実を淡々と話すトークを楽しむことはできません。いづれ息切れするでしょう。

社内ラジオを聞くと、良いことがある、と思ってもらうにはコンテンツをつくる努力が必要になります。

それには、やはり、話者の感じていることがコンテンツの核になります。

感じていることを曝け出す話は一様に面白い。エピソードとしては、大したことのない話でも、その時に感じたことを話してもらうのが良いです。

話者の感じたことや、その瞬間の情景を語っていただくことは、話者の体験を追体験する貴重なロードムービーなんです。

多くの社員の、生生しく、体温を感じる等身大の話を引き出すことが社内ラジオを継続するポイントです。

ネタづくりのアイデア

そこで、アイデアです。

社員が、会社で、あるいは前職での成功事例や失敗事例の共有をする。

失敗はなかなか話しにくいのですが、ここはDJがカラをやぶる勇気が必要でしょう。

守りに入った話はつまらない。曝け出さなければならない。DJが曝け出すことで、ゲストが話しやすくなる。カッコ悪い自分の話はものすごく面白いコンテンツです。

それを先導するのが、DJの役割だったりします。DJが丸裸になることが始まりかもしれません。ここは、わたし自身も試行錯誤しながらやっているところです。

初めてお会いする相手に、感じたことや、エピソードをどんどん話せる人はなかなか多くはないでしょう。

それを、いかにスピーディに心にグッと入り込むか、話したい、と思えるか、が社内ラジオの難しくも面白いポイントだと思います。

自分を曝け出す例

ダサいエピソードや失敗エピソードを、DJから開示する。わたしなら、会社をクビになった話など、まさにそれに当たります。

クビを言い渡された瞬間の様子を語るなど、いいですね。

自己開示は簡単ではないので、パーソナリティが曝け出す勇気を持つことが鍵を握るのかもしれません。これは、トライしてみる価値のあるコンテンツですね。

そうは言っても、なかなか、自分のカッコ悪いと思っていることや、失敗談は開示しづらいものです。これをするには小さなエピソードをためておくと良いでしょう。そのための枠があれば便利です。

  • 何が起きたか
  • どんな情景だったか
  • 誰とどんな会話をしたか
  • その時どう感じたか
  • その後どうしたか

こんな枠組みでエピソードを集めておき、これなら言えるな、と思えるものから開示してみる。

試しにやってみる

これはカッコ悪いぞ!ミニエピソード

  • 何が起きたか

展示会に出展するための、ブース作りをコンサルタントさん(女性)に相談するため、喫茶店でお話しした。(ほぼ、はじめて会う方)
めちゃめちゃ打ち合わせして、帰る時に微妙にお金が足りずに120円借りた。

  • どんな情景だったか

自宅近所のABCストアという、コーヒー屋さん。待ち合わせ時間の30分前に到着し、カフェオレを優雅に楽しみ、1時間近くお話しした。さて、そろそろいきましょか、とレジへ。
レジで財布を開いたら、お札が一枚もなく、小銭が300円くらいしかなかった。

  • だれと、どんな会話をしたか

あのー、すんません、カードで使えますか?(カードが使えるか店員さんに確認。)

いえ、現金でお願いしております

あーーそうですかーーー、これは困ったなぁ、

コンサルタントさんに、あ、す、すんません、120円貸してもらってよろしいでしょうか、カード使えないみたいなんで💦

あ、全然いいですよ〜
(爽やかに)

  • その時どう感じたか

相手が女性であることへのカッコ悪さ、財布を開いたら小学生の小遣いくらいしか入ってない情けなさを同時に感じた。

  • その後どうしたか

優しく、さわやかな対応に救われつつ、子供のカゴをつけた生活感丸出しの自転車で帰りながら、さっき感じた情けなさを味わう。その後、コンサルタント料を振り込む時に120円を上乗せして支払いました。

こんな感じでエピソードをためていくと、すぐに話せそうです。

こういうエピソードを持ちネタとして用意しておき、特集を組むことを行ってみようと思っております。参考になれば幸いです。

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