社内ラジオ、声を出すと元気になる、驚きの実験結果を紹介
社内ラジオには思いもよらない効果があるんです。
単なる社内報としてだけではなく、社内ラジオで、声を出すことはメンタルを整える効果があります。
社内ラジオに出演するだけで元気になる効果が。
この記事では、あまり注目されない、声を出すことの側面に注目してみたいと思います。
スポーツの世界の「声だせ」の効果
はい、スポーツでは声を出して、鼓舞しますよね。
スポーツオノマトペという言葉があります。
聞きなれない言葉ですが、さまざまな論文で声出しの効果が理解されています。
アー
ウー
シュッ
シャー
シュー
など、単語に、意味はないが、何故だか多くのアスリートがさまざまな場面で出す声です。
砲丸投げで室伏選手が「アーー」
長嶋茂雄選手
「球がこうスッと来るだろ?そこをグゥーッと構えて腰をガッとする。あとはバァッといってガーンと打つんだ。」
張本智和「チョレイ!」
福原愛選手の「サーー」
ボクシングや空手で攻撃する時に出す「シュツ」
これらの擬音をスポーツ・オノマトペと呼びます。
「オノマトペ」とは、【擬態語・擬音語】という意味。
これら、意味のない声を出すことが、スポーツの結果に影響しているといいます。
ちなみに、卓球選手の発するオノマトペを系譜にした世にも珍しい図解説明はこちらの記事に。これは面白すぎる。
https://news.yahoo.co.jp/byline/itojota/20210210-00221958
言葉を発することは、動作をする際に勢いをつける心理的な効果があるのは間違いなさそうです。
エビデンスになる資料は見つかりませんでしたが、スポーツの現場や、ビジネスの現場でも多く使われています。
「ビューーと売り上げ伸ばしたいわぁ」
「なんかこう、どかーんと勢いのええやつ」
「顧客の心をグッと掴む、バシッと切れ味の良いコピー考えてよー」
などです。これらを言葉に発するとき、「ビュー」と売上が伸びていくイメージをし、前向きな気持ちで言葉を発していることがわかります。
では、声を出すことの精神面について、更に見ていきます。
精神面での効果
声を出すと、精神面に良い影響がある。精神状態が活性化し、安定し、疲労感、不安感が減る。これは驚きの効果ではないでしょうか。
「声」というのは、その人の特性やその時の感情を映し出すもののように感じる。萎縮しがちで生きてきた人は、上半身の筋肉が緊張しがちになる。呼吸も浅く声帯も堅いため、小さな声になったり、苦しく絞り出すような声になる。「その人」が 声に表れる。
いきなり引用です。声の出し方はその人の内面を表しているのです。
たしかにその傾向はある。わたしもサラリーマン時代、ずいぶん萎縮して働いていました。毎日緊張です。その緊張生活の中で声を張る、ということが実は気分が変わる、大きな役割をしていたことを無意識に感じていました。
声が小さい、声がくぐもっている、発音が不明瞭など、声はその時々の精神状態を表す鏡のようなものです。
社内DJは精神に左右されてはなりません。ちょっと気分が沈みがちな時や、「なんか気分が乗らない」日があってはならない。
いつも、ちょっとハイテンションで、安定感をキープしなければならない。それも無理なく。精神が安定していなければならないのです。安定した精神状態をキープするために、声を出すのです。
どういうことか?精神が安定しているから、大きくはっきり、自信のある声が出るのか、というとそうでもあるし、逆も成り立つということです。
大きくはっきりと、自信を持って話すと、精神が安定してくるという事です。
声を出すと気分や感情に変化が現れるのを証明した激烈に面白い実感があります。
実験の方法と結果は
15 名の学生に90 分のボイストレーニング
TDMS調査、気分調査という検査を実施
TDMS では「快適度」「活性度」「覚醒度」「安定度」の順で有意差が 見られた。
中でも、「疲労感」「不安感」においては 有意な減少が見られた。
これはすごい、たしかに声を出すと気分が変わることが誰にでも起こることを実証したということに他なりません。
社内ラジオに出演したら病みつきになって、また出演したい、という声をいただいたことがあります。
なぜか。これは声を出して、話す効果に他ならないです。
社内ラジオでは20分や1時間お話を聞くのですが、通常のサラリーマン生活をしていると、普段、自分が主役になって、思っていることや感じていることをじっくり話す機会はほぼ、ありません。
社内でも、意識を持って社員の傾聴能力を伸ばす教育をしていなければ、じっくり話を聞く機会は、まずないでしょう。
話すと元気になり、また話したくなる理由は実証されていたんです。話す効果、馬鹿にできません。是非、参考になさってください。