社内ラジオの企画のコツ、失敗談やうまくいった方法を紹介
この記事では社内ラジオの企画の立て方をお話してみます。会社の中でラジオ番組を行うこと、もちろんラジオだけでなく社内への何かしらの発信、コミュニケーション施策を行うことには落とし穴がたくさんあります。まずは当社が経験した落とし穴を紹介しますね。
Contents
失敗談1 社員が興味を失った
社長がメイン出演者で2回/週の頻度で社内への発信をしてきた会社があります。1年間は社員様によく聞いてもらえました。2年目はフェーズを変えてリーダー層に毎回出演してもらう企画にシフトしてから少しづつ、聞かれなくなりました。
聞かれなくなった要因
- 事務局様との連携不足
- 企画不足
そもそも、この会社様は社長が気に入ってくださり、ラジオを導入したのですが、トップダウン型の難しいところで、運営の社員様の熱量が高くなければ成功しません。
社内に発信してくださる方も一人だけでしたので、忙しい中であまりラジオに時間を割けなかったという事情があります。正確な分析はできていませんが、結果的に続けるための企画になってしまい、聞かれなくなりました。
失敗談2 社内ラジオを行っていることを知ってもらえていない
社内への発信に使用するツールは大事です。見やすく探しやすいツールだと聞いてもらいやすくなりますし、逆もしかりです。
Slackで発信する会社様は少し苦労されています。やはり視覚的に見つけてもらいにくいと聞かれにくいです。オンラインでみつけてもらうなら、バナーなどで目立たせる必要があります。
要因
- 社内での発信が多く、発信が埋もれてしまい見つけてもらいにくい
解決策
これは様々な工夫ができそうです。
- 自由に設計できるツールを使用する
- 社内向けのメールマガジンも併用する(ラジオのURLを添付してターゲット社員に直接送る)
- プレイリスト化する
- 食堂などで流す(製造業などならば)
- ラジオの時間を短くする
「食堂で流す」は、流す日を決めて行います。(毎日流すと嫌がる社員からクレームが来る可能性)
その流す日までにプロモーションを頑張る。ポスターを貼ったり、メールを定期的に流したり、アナログ方式でとにかく頑張る。こういう頑張りが実を結びます。
失敗談3 社員がシラけている
社長が「やるぞ」と導入する場合は困難なケースもあります。事務局様があまり乗ってこない場合はさらに苦しむことに。
発信のトーンが事務的かつ、経営者の遊びのような取り組みだと感じられると、社員は「やらされ感」を如実に感じてシラけるでしょう。
要因
- 社員が白けてしまっている
解決策
- 心から発信を楽しむ事務局を作る
- 社員をなんとか巻き込んで継続する
社内への広報は事務局がキーを握ります。本人のやる気が最も大事。実はラジオの制作物は二の次。事務局が熱意をもって届けようとすると社員にも伝わります。
そのあとで、社員をすこしづつ巻きこんで行く。やる気と継続です。
失敗談 その4 一部の社員の遊びのように見える
一部の社員が楽しんで行っているものの、社内で認められるコンテンツに成長しないという状態になっているということはよく聞きます。このケースは弊社の取り組みではありませんが、聞いたお話ですので、紹介。
目的をもって、会社から予算をもらってラジオを行うと、当然事務局もできますよね。事務局ができるとできることも増えますから、失敗の確率が下がります。「遊び」のようには見えなくなります。
続いて、ラジオの収録を行う上でのテクニック的な失敗と改善も記載します。
社内コミュニケーション施策・企画のコツ
あらゆる社内広報、というか社内への発信のコツは事務局がキーです。当社が作成した社内ラジオ導入前チェックポイントが以下。
社内発信を成功させるコツ
トップ
- 社長に社員からの人望があるか
- 社長に語りたいことがあるか
- 社長に尊敬される部分があるか
運営事務局
- 社員DJの人柄は誠実か、独自のコメントができるか
- 発信者は社員一人ひとりとコミュニケーションをとる姿勢があるか
- 役割を明確に認識しているか
社員
- 社員が会社からの発信を素直に受け入れるか(アンケートなどに回答するか)
- 職場を良くしたいという思いがあるか
- 会社のイベントに積極的に参加する姿勢があるか
これらの要素が揃うと完璧です。社内への発信は成功します。しかし、100点である必要はありません。トップの人柄がよく、発信に前向きであり、事務局の熱意があればなんとかなります。これを踏まえた上で、企画のコツをお話いたします。
社内ラジオの企画のコツ
社内ラジオを予算をもらって行うには目的がなければ「遊び」で終わります。以下は目的の例です。
- 理念やフィロソフィーの浸透
- 社員のモチベーションを上げる
- トップの価値観や考えを伝える
- 離職を防止する
これらに沿って企画を組み立てていきます。理念・フィロソフィーの浸透であれば、インタビューを続けるのでは、面白くなりにくいですが、継続しなければ理解・共感されないなら、やはり定期的に行う必要があるでしょう。
話があまり面白くなりにくく、「この時間どうしよ」となることも過去にはありましたが、以下を行うことで番組が劇的に面白くなりました。
- ミニコーナーを設ける
手間はかかりますが、ミニコーナーを設けることで(複数の企画を組み合わせる事で)番組全体に変化が生まれます。20分の番組でも2つのミニコーナーはできるでしょう。以下に、コーナーの例を紹介します。
ミニコーナーの例
- 社長のショートコラム
- 音楽コーナー
- 占いコーナー
- グルメコーナー
- 人生相談コーナー
- キャリアに関する人生相談
などなど、アイデアは無限大です。遊びにみえますが、社内報は楽しくないとみたり聞いたりしません。社員が参加できるコンテンツでなければ、すこしづつ失敗①の興味を失うことになります。参加しやすいと聞かれやすくなります。
継続して興味を持ってもらい続けるために
繰り返しになりますが、社内ラジオを続けるためには、社内での調整や、ネタを一緒に考えてくれる事務局の存在は大きいんです。外部の事業者である当社だけではなく、社内の運営者がアイデアを出しながら、一緒に作っていく体制が最も大事。
当社の経験では、社内の体制が脆弱だと、番組の魅力が弱くなる傾向があります。
事務局の方におこなっていただきたいこと
改めて事務局の役割をまとめると・・・
- 企画を一緒に考え、振り返る
- 出演者の日程調整
- 発信
この3点です。 一番目の一緒に考える部分はものすごく重要。3人集まれば文殊の知恵といますが、本当にそうです。一人の知識には限界がありますので、たくさんのアイデアを出し、目的にリーチできるようなプランを一緒に練ることができれば最高です。
振り返りも大事です。誰がどのくらい聞いてくれてるのか、統計をしっかりと見て、実際の社員の行動にどのくらい影響を与えたのかという、生々しい情報収集は必要です。
発信は奥の深い仕事です。誰が行うのか、という要素ややり方で、ラジオがメディアとして社内で力を持つようになるかどうかが分かれます。実は、内容よりも重要かもしれないくらいです。
まとめ
いかがでしたでしょうか、社内ラジオは、強力な社内コミュニケーションツールですが、自社だけだと実は失敗しやすいです。落とし穴がたくさんあるから。当社のような外部事業者と、社内の運営者が一体となって行う共同事業でしょう。気になったら、気軽にお問い合わせを。