社内ラジオに取り組むと、どのような効果があったのか。
株式会社リゲッタ社様で1年間取り組んだ結果を、以下にまとめました。
・社長の考えを理解できた社員は6割を超え、5割近い社員が社長の考えに共感した
・6割近い社員が他部門への理解が深まった
・ラジオを聞いた社員の8割以上に意識や行動の変化があった
ハードルの低い社内ラジオ
社内ラジオが最高だ!と声高に主張するのもあまり好きなスタイルではないので、控えめに言えば、社内ラジオは社内報の運用を根底から覆すくらい画期的に社員に届き、行動につながる方法なんです。
Web社内報の場合は読了率やページ滞在時間などで効果を測定するようですが、正直、紙やWebの社内報で社員の行動を促し、行動につなげるのは難易度が高いと思っています。
ラジオだと、そもそも、聞かれないということが起こりにくい。
(聞かれづらい回、はあります。これは別の機会に)
見なければ、読まなければ、という意識が働きにくいです。
なぜなら、通勤途中や昼ごはんを食べながらなど、「ながら」で聞くことができるからです。そもそも、媒体としての優位性があるんです。しかも労力が少ない。
・記事作成がいらない
・写真がいらない
・校正がいらない
・印刷がいらない
・担当者の労力が激減する
・校正しないから話し手の感情までダイレクトに伝わる
・どの階層にもとどく
・労力がすくないので社内のニュースなど、スピーディに配信できる
どうでしょうか。ラジオで炎上が起こりにくいのは、フロー型(どんどんトークが流れていく)、ながら聞きの特徴なんです。仮に、パーソナリティが話したことに問題があっても、よほど暇でない限り、ラジオ局に電話したりしないでしょう。
その意味で、社内ラジオで話すことはハードルが低いですし、とても合理的といえます。
社内ラジオは聞かれやすい
社内ラジオの使い方は様々ですが、主な目的を上げると以下でしょう。
・組織の重要メッセージを過不足なく発信する媒体としてつかう
・社内の空気感をつくる媒体としてつかう
・社員を知る媒体としてつかう
株式会社リゲッタ社様では、週に2回ラジオを配信しています。
正直、多いのではないだろうか。しかも一回20分もある。辟易しないだろうか。
これの心配は意外にも、ポジティブサプライズで裏切られました。

その理由はラジオの特徴である「ながら聞き」にありました。

その他の回答としては、以下のような回答がありました。
・朝の仕事前に良く聞きます
・入浴中/就寝前など
・家に帰ってから聞く
・自宅でゆっくりの時間が出来た時に聞いてます。
・家で他の事をしながら
・家で寝る前
・通勤途中
就寝前に聞いてくれているのはとても嬉しいことです。
寝る前に社内報を読んで寝ます、ということは考えづらいですから、生活の中に入り込んでいることがわかります。
社内ラジオが行動につながった例をフリーコメントで紹介
では、気になる社内ラジオが社員のどのような行動につながったのか。フリーコメントで記載頂いたものを抜粋致しました。
聴いてというよりは、出演させて頂いて、になります。伝え方話し方を意識するようになりました。
ですが、その時その場で感じた想いも、下手なりに伝えることも大切にする気持ちも生まれました。
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社長の想いを具体的に知ることができ、それをもとに行動に移せるようになった。
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業務における他部署との関連性を考えて行動するようになった。
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目標や指針がよりはっきりと意識できるようになった。
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会社に貢献するには何が出来るかを考える時間ができた
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①他部署について理解が深まった。②食事の中身について、以前より考えるようになった
意識が変わった点で、他部署と話する時に発言など変わったと思う。
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他部者への了解と話しかけ方、また自部署に対しての客観的な見え方に対しての方向性。
ビタミンCとビタミンB群のサプリメントの摂取を再開しました!
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健康レイディオ→自身の生活習慣と価値感が変わった。
最後の「健康レイディオ」というのは社内ラジオで健康情報を発信した際の名称を指しています。福利厚生的に行った健康情報の発信ですが、これはとても効果的でした。
サプリメントやプロテインを日常的に摂取する社員様が増えました。特に女性は鉄分が不足しがち。
毎日の仕事を支えているのは肉体的健康にほかなりません。これだけでもラジオの効果は大きかったと言えるでしょう。
最後に
社内ラジオは社員の行動に繋がりやすいんです。
理由として大きいのは「ながら聞き」です。そして、労力がとてもすくないので、頻度高く行いやすいということが挙げられます。
社内報を毎日発行している会社様もありますが、社内ラジオも負けず劣らず、すくない労力で大きな効果を得ることができるツールだと思います。次回の記事では自社でもあまりコストをかけずにできる、社内ラジオで使用する機材の例をお伝え致します。
お楽しみに。