社内ラジオ、確実に上手になる、滑舌と抑揚、発声練習の方法

社内ラジオのDJは、できれば話し上手に越したことはありません。聞き上手であることの方が大事である、とは以前の記事でも書きました。しかし、発声は良い方が良いのは当たり前です。
滑舌と抑揚を鍛えるため、声優さんや俳優さんが、押し並べて練習方法に取り入れている方法を紹介。ものすごく大変ですが、確実に上達を感じる方法ですので、紹介したいと思います。
社内ラジオDJの発声の教材「外郎売り」
ういろううり、と読みます。多くのウェブサイトで紹介されています。こちらをご覧ください。
https://ja.m.wikisource.org/wiki/外郎売
拙者(せっしゃ)親方と申すは、お立合いの中うちにご存知のお方もござりましょうが、
お江戸を発たって二十里上方(にじゅうりかみがた)、
相州小田原一色町(そうしゅうおだわらいっしきまち)をお過ぎなされて
青物町(あおものちょう)を登りへおいでなさるれば,
欄干橋虎屋藤右衛門(らんかんばしとらやとうえもん)、
只今は剃髪(ていはつ)致して円斎(えんさい)と名乗りまする。
初見では噛まずに読むことさえ難しいです。
もともとは江戸時代の歌舞伎の演目の一つ。最初から読むと8分弱かかる長文です。声優さんなど、声の仕事をする人は必ず通る、教科書とも言うべき教材です。
これを何千回と練習する。
声優さんは、そのスキルを評価される際に、「じゃ、まず外郎売りやってみてよ」と言われるそう。全て覚えるのがスタンダードの世界だそうです。
外郎売り(ういろううり)の内容
「外郎」という薬を売る営業マンの営業トークです。
江戸時代のことですから、薬売りは辻に立って、勢いよくこのトークを繰り広げていたのでしょう。
「外郎」を飲むと胃腸が良くなり、さらには舌がよく回るようになる。それ、このとおり、ということで、ものすごい勢いの早口言葉が半分以上を占めます。滑舌、抑揚を鍛えるには、社内報ラジオのDJとして、これは外せない練習方法でしょう。
滑舌と抑揚
この長文を読むにははっきりと発音しなければ聞き取ることのできない箇所が沢山登場します。
例えば
かはわら撫子なでしこ、野石竹(のぜきちく)、のら如来、のら如来、三みのら如来に六むのら如来
寸先のお小仏(こぼとけ)に、おけつまづきゃるな
細溝(ほそみぞ)にどじょにょろり
京の生鱈、奈良なま学鰹(まながつお)
ちょと四五貫目(しごかんめ)
お茶立ちょ、茶立ちょ、ちゃっと立ちょ茶立ちょ
青竹茶煎(あおだけちゃせん)で、お茶ちゃっと立ちゃ。
これはきつい。滑舌が鍛えられること間違いなし。
わたしは毎日、これを30分練習しています。練習を始めて、早速2日めから上達を実感するようになりました。1週間行うと滑舌は見違えるように良くなります。
以下は、毎日の練習して、1ヶ月目の音声。聞いてみてください。若干、失敗部分もありますが、そのまま😄
社内ラジオのDJの現場だけでなく、仕事に良い影響をもたらすこと間違いなし。
社内社外のプレゼンテーション能力が飛躍的に高まります。是非やってみてください。自分の滑舌、抑揚、表現力を知ることが出来る大変よい教材です。