社内ラジオを始めるには音質はどうでもいい!?音楽の驚くべき効果
社内ラジオを始めるにあたり、気になる音質。2022年現在音声メディアは、星の数ほどあり、音声配信プラットフォームと呼ばれる(voicyや、Stand FMなど)スマホひとつで始められる、ということで、沢山の方が音声日記風の番組を作られています。
「音質なんて二の次でいいよ」と言う声もありますが、この記事では音質がいかに重要かということを解説していきたいと思います。また BGM(音楽) の効果についてもお話しをします。
Contents
社内ラジオの音質にこだわるべき理由
結論から言うと、音質にはこだわるべきです。音質が良いと社内ラジオは有利なんです。どういうこと?
音質がよい社内ラジオは、内容が重要であると理解されやすい。ということです。こちらをご覧ください。
なんと、音質がよいだけで、内容が重要だ、とう印象づけるだけでなく、話し手を賢く感じ、好感度まで上がってしまう。これはすごいことですよね。社内ラジオを始めたら、社長の好感度が上がったり。
ここで、「音質」とは、何を指すのか、新ためて定義してみると・・・
(ここでは)二通りの「音質」の理解の仕方を紹介。
聴覚的な側面から見た音質
「音質」ってずっと説明せずに来ましたけど、音質とは何か。ここで定義をしておきたいと思います。
まずは聴覚的側面からみた音質。
「音質なんて関係ないです、スマホの撮って出しがいいんです」というご意見よく見かけるのはこの聴覚的な側面からの意見が強いものと思われます。
「聴覚的に特に問題を感じないなという状態であれば、良い」という考え方です。
良い音質の要素を挙げると、以下のようなものが挙げられます。
・ノイズや電気ノイズ、内容と関係ない話声などが入り込んでいない
・音源の圧縮が過剰が適度である
・部屋の中で反響しているような感じがない
・ザラザラして聞き取りにくい音ではない
・音がシャープ過ぎず、耳が痛い、などの現象を起こさない
・クリアである
スマホマイクで録音した Podcast 番組の状態は、音質に、かなりの差があり、ばらつきが激しいです。クリアで聞き取りやすくノイズが乗っていない状態。これをよい音質と定義します。
機器・電子的な側面
ここから、かなり、マニアックな話になりますので、興味がなければ飛ばしてください笑
機器、電子的な音質は、聴感上の音質ではなく、解像度を指します。音の解像度が高いとどうなるか?普段聞き取れないような音まで再現出来るということ。
ボーカルの微妙な息遣い、などです。これは、高ければ高いほどよいというものでもありません。聞こえなくてもよい音などは聞こえないほうが良いのです。
例えば、リップノイズ。口を開けたときの「ぺちゃ」「ぱっ」という音は聞こえてほしくないわけです。社内ラジオには、ある程度の解像度であればよいと考えております。
さて、社内ラジオでは音質の良さを追求しましょう、と推奨しているわけですが、「ある程度」って、どの程度?
社内ラジオでダメな音質
イメージしてみてほしいのですが、社長の話が聞き取りにくく、ブツッブツッて時々途切れたりする状態。
これは聞く気になりません。
社内ラジオによい音質
クリアで、聞き取りやすく、リップノイズがない、サ行の音も、聞き取りやすい、素敵なBGMも高音質。ここをめざすのが良いと思っております。
音質が良いことで社内ラジオの聴取率が上がるなら多少、値が張ってもマイクはよいものを選んでも良いでしょう。こちらの記事に社内報ラジオを始めるための機材について書きました。併せてご参考にしてください。
サ行の音について少しお話し
歯擦音(しさつおん)という言葉を聞いたことがあるでしょうか?(ここからはめちゃ余談です)とくにサ行で発せられる「スー」とか「シャー」などの、耳障りな音を言います。
コンデンサマイクなど、高品質なマイクではこの音が入りやすいです。
この視察音は耳触りです。マイクに近づきすぎるとこの音が入り、編集段階で、この音をカットする仕事が増えてしまいます。この、歯擦音なども含めて、余計な音が入っていないことは、良い音質の大事な条件です。
社長の視察音が気になって社内ラジオの、聴取率が下がってしまっては勿体無いですから、これらのノイズが入らないようなマイクを選ぶことが大事です。
音楽の効果
社内ラジオでの音楽をどのように捉えていますでしょうか?
社内ラジオだから、BGMは本質ではない。たしかに。これは言い得ているのですが、決定的に損をしていると言えます。
お店でBGMが流れている理由。それは、好きな曲が流れているとお店の滞在時間が伸びるからです。以下は上記を実証した実験。
スーパーマーケットで行った実験
テンポの遅いBGMと早いBGMをかけ、店内での客の移動速度と売上を調べた。
その結果、テンポの遅いBGMの場合、テンポの速いBGMに比べ、
店舗内での移動速度が17%遅くなり、売上が38%上昇。
https://www.jstor.org/stable/1251706#metadata_info_tab_contents
レストランで行った実験
テンポの遅いBGMをかけると、食事速度が遅くなった。その結果、食事量は変わらなかったが、アルコールを頼む量が増え、売上が伸びた。
https://www.jstor.org/stable/2489234#metadata_info_tab_contents
アパレルショップで無音の店はありません。好きなタイプの楽曲がかかっているだけで、その空間に滞在するモチベーションが上がるということです。社内ラジオも同じ。
「この曲、好きだな」と思えるゆったりした楽曲を流すと、社内ラジオの滞在時間(聴取時間)が伸びると考えられます。
音楽の好みは人それぞれですので、いろんなタイプの良い音質の楽曲を用意すると、多くの人の心に入りこみやすいでしょう。
さて社内ラジオでは音楽が重要であることがわかりました。
その音楽をどのように用意をするのか。
音楽の入手方法
一般に流通している楽曲は著作権・著作隣接権の問題をクリアしなければなりません。
社内で楽曲を使おうと思ったら著作権管理団体にお金を支払わなければなりません。
また著作隣接権、楽曲を管理してる団体やアーティスト本人たちにこの会社の中でいつ使用しますという許可を得なければならないのです。
そんな大層なことを、と思われるかもしれませんが楽曲を無断で使用するのはそれほど大変なことなのです。
社内ラジオでは 一般に流通してる楽曲を使う言葉大きなリスクを伴うので、まず無理だと考えてください。
方法としては二つです
自作をする
株式会社オフィスエンニチで作る番組で使用するBGMは自作の楽曲も使用しています。
ロイヤリティフリー(著作権フリー)の楽曲を使用する
著作権フリーの楽曲の入手方法は様々ですが、すこし紹介したいと思います。
MUSMUS(無料)
選択肢がたくさんあり、よいものもあります。スーパーマーケットや、ホームセンターなどでかかってる?風の楽曲もあり、こだわりがある場合は以下に紹介するサイトなどはいかがでしょう。
ArtList(有料)
驚くほどハイクオリティの楽曲がたくさん集まっている。映画にも使用されるほど。
その他、たくさんの著作権フリー楽曲を集めたサイトもありますので、是非参考にしてみてください。いや、たくさんありすぎて、探すのが大変かも。
まとめ
社内ラジオは音質がめちゃ大事。
音楽は社内ラジオの滞在時間を伸ばす効果を期待出来る。本質でないから、と軽視するのはもったいない。ということですね。参考になれば幸いです。