社内ラジオのツール、あまりコストをかけずにできる方法を紹介
日本初であり、唯一の実績のある社内ラジオ運営企業の株式会社オフィスエンニチ代表 高間が、「社内ラジオをはじめてみたい!」という方に社内ラジオのツールの選び方をわかりやすく解説致します。
一通り目を通していただけると、社内ラジオを始める方法をある程度明確にすることができます。コストを抑えて行いたい人には最適です。編集ソフトまで含めて組み合わせ別のコスト例も出してみましたので参考に。
Contents
社内ラジオ運用のために必要なツール
まず、大きく分けて4つのカテゴリがあります。この記事ではそれぞれについてみていきます。
- 録音ツール マイク(その他アクセサリ)
- 録音ツール レコーダー
- 編集ツール PC/ソフトウェア
- 配信ツール 配信アプリ
コストをゼロ円に抑えるならスマホのマイクを使用するパターンが最も安価です。早速みていきましょう。
録音ツール マイク編
録音機材は音質を決定する要因です。音質がリスナーに与える印象は小さくないので、軽くみてはなりません。0円でもスタートすることはできますが、おすすめはしません。リスナーが聞き心地よく聞くことができる環境を整えるのは、発信者の責務と言えるでしょう。
とにかく予算がないのでゼロ円で始める例
しかし、0円からでもスタートは可能。レコーダーを購入せず、スマホだけで始められます。以下のアプリはスマホマイクでもキレイに録音することができる例です。
PCM録音
無料アプリです。かなりキレイな音質で録音出来ます。用意されている録音形式は以下です。
- 量子化ビット数の変更(8〜32bit, WAV形式のみ)
- ビットレートの変更(64〜256kbps, AAC形式のみ)
試しにインストールしてみてください。びっくりするようなキレイな音で録音ができるはずです。
ただし。デメリットは部屋のノイズもキレイに入ることです。
これを防ぐには、スマホのマイク部分に軍手や靴下などを被せる方法もあります。社内のエゲストスピーカーを招いてのトークで、「スマホに軍手や靴下を被せて下さい」というのは、おそらく浸透し辛いでしょう。
意図しないノイズを防ぐことは出来ないです。
あとスマホのマイクはコンデンサマイクと呼ばれるマイクです。クリアすぎるくらいクリアで、聞いていてすこし疲れます。
1万円台で始められるローコストなマイクの例
1万円台で購入できるマイクという選択肢もあります。以下のセッティングが必要な機材となるのですが、購入するものはマイクのみ。
編集ソフトは無料で超高機能なソフトがあります(後述)。配信は開始当初から有料のものを使用しなくても方法はいくらでもあります。
ローコストなコンデンサマイク
PCのUSB端子にプスッとさして、テーブルの真ん中に置いて複数人数でトークするスタイル、つまり1本で複数人数のお話を収録出来るということです。
これは「オーディオインターフェイス」が内蔵されているマイク。パソコンに音を取り込むための機能が「オーディオインターフェイス」の機能です。
どうです?この手軽さ!このマイクはコンデンサマイクという、集音能力の高いタイプです。手軽かつ安い!これはいいことづくめではないかー!
といいたいところですが、マイクの特性上、扱いづらいと感じるかも、な点(あくまでも私の主観)も書いて置きますね。
- 複数人数で話すと、声が遠くなってしまう(これはモードの切り替えも出来る)
- 部屋の空調の音や、窓ごしに聞こえる雑踏などもキレイに拾う
- 近づいて収録するとリップノイズと呼ばれる話すときの「くちゃ、ぺちゃ」などの音も拾いやすい(集音能力が高いが故です)
扱いづらさ、と書きましたが、音質が悪いということではありません。むしろ、集音性能が良すぎるくらいです。
「とりあえず」始めるには、これで十分。音はこんな感じです。私の尊敬するスーパーメンタルコーチつむちゃんのラジオです。blue yetiを使用しています。
指向性の選択ができる
更に補足すると、このマイク、指向性を選べます。指向性とは、どの方向から音を収音できるかという特性のこと。
- マイクの正面からの音だけ拾いたい
- マイクの周辺の音を全て拾いたい
- マイクの前後の音を拾いたい
- マイクの左右の音を拾いたい
4つのモードを選択出来るので、「周囲の雑音」を拾いたくない、2人でトークする声だけ拾いたい、というモード、BIDIRECTIONAL mode(バイダイレクショナル)も。
デメリット的な書き方をした部分は私の主観です。一人づつマイクを用意するほうがキレイに集音できる、という相対比較での感想と捉えてくだされば、と思います。
ただし。編集を行うという観点からはこのマイク1本では限界があります。部屋の雑音も拾うことと、複数の人の声を1本で拾うことから、編集したときに、不自然な切れ方をすることになります。
ダイナミックマイク
ダイナミックマイクとはいわゆるボーカルマイクです。ライブ会場でボーカリストが使用するマイクをイメージしてみください。
このマイクが感度高く、会場の雑踏を拾ってしまったらどうでしょう?とても聞いていられません。ライブ会場では、マイク感度を落として、マイクの周辺の音のみを拾うタイプのマイクが適しています。
社内ラジオの場合もこのタイプは取り回しが非常にしやすいです。
Shure SM58
当社が使用するのはこのマイク。Shure SM58。世界で最も売れています。非常に使い勝手がよく丈夫。マイクの選択肢はたくさんありますが、最も売れているものは部品も手に入りやすいです。多くのスタジオや収録機材をおいている現場でボロボロになったこのマイクを見ることがあります。ぼろぼろになっても現役で使用されている、ということは信頼の証でしょう。
Audio Technica ATR-2100x USB
SM58に酷似したマイク。音質も良いです。USBで直接PCに挿して使用できるのも面白い特徴(当社では、あまり使用しない使い方ですが、便利です)
SM57 Beta A
他にも、高音がキレイに録音できるモデルもあります。SM58とはかなり音質が異なり、すこし硬めの印象。テレビの中継などで使われていることもあります。
女性の声には向いています。私は男性なので向きません。自分の声をこのマイクで収録したものは低音部分が弱く感じますのでイマイチ迫力にかける印象になります。
実際にいろいろなツールを用いて音質を検証してみました。合わせてチェックしてみてください。
録音ツール レコーダー編
録音は最重要です。音質が良いだけで、社内ラジオの質は一気に上がります。iphoneで行う場合はレコーダーを別途用意する必要はありません。しかも、十分に綺麗な音質で録音できます。
しかし、専用のレコーダーで録音した音質は、iphoneの内蔵カメラと一眼レフカメラで撮影した写真のクオリティの差のようなものを感じるでしょう。微妙ですが、歴然とした差があります。
Zoom F6は最高の録音機材
オフィスエンニチで使用しているのは、Zoom F6という機材です。この機材は滑らかな撮り音・爆音で収録しても割れないことが特徴です。2022年に購入した際は、人気すぎて2ヶ月待ちでした。
ちなみに、このZoom F6は素晴らしい機材。
・レコーダーなので、PCが不要なのが最高です(データはSDカードに保存されます)
・マイクを挿せる上限は6本(6人同時に収録可能)
・収録できる音の幅がとても広い(笑い声など突然音量が上がる場面でも音割れせずに収録が可能)
この機材については別途、記事を書きましたので、合わせてご覧くださいませ。
社内ラジオ、失敗しない録音方法、32Bit FloatのZoom F6を購入した
番外編 ミキサー
録音にミキサーを使用するケースがありますが、当社は買わない事をおすすめ致します。
ミキサーはそもそもミックスする機材。社内ラジオは編集を行う事を考えると、複数の人のトークがミックスされた状態の音声ファイルがひとつ出来上がることになります。
その状態での編集は、できることの自由度が大幅に下がります。
ミキサーを使用する場合はこうなります。
ひとつの音声ファイルに複数の話し手の声が収録されます。AさんとBさんの声が重なっている部分でAさんの声だけを編集したい、などの細かな編集ができなくなってしまいます。編集をしない前提であればミキサーはよい選択肢です。
その他アクセサリ編
マイクスタンド
マイクスタンド。あったほうが良いです。用途としては以下です。
- グリップノイズが消える
- 話しながらマイクを離してしまう事を防ぐことができる
グリップノイズとは、マイクを握ったときの「ガサガサ」というノイズのことで、編集泣かせの雑音です。
また、ゲストはマイクを握って話すことに慣れていない人がほとんどです。マイクの場所を固定してしまい、安定した録音をするにはマイクスタンドは必須です。
https://www.soundhouse.co.jp/products/detail/item/190852
マイクキャップ
これは必須のアイテム。マイクのヘッド部分は唾液で汚れます。社内ラジオではマイクを使い回すことを考えるとマイクキャップは必須でしょう。
ケーブル
カナレというメーカーのケーブルが音質がよい、と言われています。ケーブルは短いほど音質がよく、高価になります。
音質にこだわる理由
さて、なぜ社内ラジオの音質にこだわるのか。社内ラジオだから、多少歪んだりノイジーでも良いではないか!
という声が聞こえてきそうですが、以下の調査結果を見てください。音質がよいと、低音質に比べて、内容が重要であると感じられやすいということがわかっています。
Eryn J. Newman, Norbert Schwarzの2018年の研究
Good Sound, Good Research: How Audio Quality Influences Perceptions of the Research and Researcher
ということは、音質にこだわると社内ラジオの訴求力を上げることができるということです。こちらの記事で詳しくかいてみました。
上記の観点から、機材は安価でもこだわるとメリットも大きい、ということがおわかりいただけると思います。
編集ツール PC編
PCに必要なスペックは?
収録の環境は整った。では、ここからは編集の観点から、PCのスペックを確認してみましょう。私のPC環境です。2019年に購入したドスパラのガレリアというPCを使用しています。
https://www.yodobashi.com/product/100000001004168609
CPU:Core i7-8700
GPU:GTX1060 3GB
メモリ:32GB
SSD:240GB
HDD:1TB
これにメモリを16G増設して使用しています。今となっては決してハイスペックではないですが、十分に活躍してくれています。PCのスペックはCPUとメモリがポイントです。編集時の音声データのレンダリング(ファイル書き出し)スピードに影響するからです。
推奨スペック
CPU : core i5 以上(あくまで目安)
メモリ:16GB
ほしいところです。ちなみに、私のサブPCはノートPC、メモリ8GBのレッツノートですが、このスペックでは正直編集はしたくないです😵
レンダリング(書き出し)にものすごく時間がかかります。編集作業に時間がかかるのはできれば避けたいですね!さて、ここまでが用意する機材です。いわばハードの部分。ここからはソフトです。では、いってみましょう!
編集ツール 編集ソフト編
編集はDawという音楽編集ソフトウェアを使用します。
✕ Presonus Studio One6 Prime
2024年10月からfree版が提供されなくなりました。さすが人気ソフト、ものすごく使い勝手が良いので、いつまでもフリーというわけにはいかないようです。
当社株式会社オフィスエンニチはこのソフトのPro版を使用していますが、DAWは他にも各社から出ています。調べてみてください。
FL studio
https://hookup.co.jp/products/image-line-software/fl-studio
⇑ 当社ではすこしだけ触ったことがある程度ですが、操作画面は高機能で、分かりやすそう。
Audacity
こちらはフリーの音楽編集ソフトです。簡易ですが、凝ったことをしないなら十分使用できます。
ただし、使い勝手はいまいち。
録音した音声をカットしたり細かく編集する用途にはあまり向きません。できなくはないです。
https://forest.watch.impress.co.jp/library/software/audacity
編集の様子を動画で
編集はカットやミュート、音量の調整やBGMをつけるなど、とても細かい事をしております。
編集ツール 編集用BGM
BGMをツールにいれる事を少し迷いましたが、総合的に社内ラジオを形づくる要素として書いてみたいと思います。当社はBGMはものすごく重要な要素であると考えています。
BGMをつける理由は3つあります。
・ブランディング(この曲がかかると、このコーナーなど変えないパートをつくることで番組を記憶にとどめてもらう)
・ノイズをマスクする(収録のノイズを隠す)
・番組に変化をつける(単調な話でも、音楽で変化をつけることができる)
という理由でBGMは馬鹿にできないどころか、絶対に必要な要素でしょう。では、BGMの入手先をご紹介。
MUSMUS(無料)
完全フリー、ロイヤリティフリーです。微妙なものも多いですが、コストをかけずにできる方法としてはこういうフリーサイトを使用するのはよい選択肢でしょう。
Artlist(有料)
こちらは月5000円くらいで使用し放題。もちろんロイヤリティフリーです。しかも超絶クオリティです。1ヶ月だけ契約して取りまくって解約する、などの方法もあるかもです。
配信ツール
収録まで終えたら、配信にもツールが必要です。これは、企業様の規模によって使用するツールが分かれます。
大企業様 :セキュリティを担保できるツール
中小企業様:セキュリティをそこまで意識することのないツール
大企業様編 コエノマ
社内でセキュリティの問題をクリアする必要があります。専用アプリが良いでしょう。弊社の提携企業様、コエノマです。
大企業様編 Microsoft Teams
Microsoft Teamsを使用するケースもあります。統計もわかりやすく出ます。実は、社内ラジオを配信する環境が整っている企業様は多いことと思います。
中小企業様編 youtube
Youtubeは音楽に関しての制約が少ないという莫大なメリットがあります。音楽には著作者があります。知識が薄い状態で音楽を使用すると知らずに著作権を侵害する事になりかねません。
Youtubeは、jasracと包括契約という契約を結んでいます。つまり、動画をアップロードする個人や法人に変わってyoutubeがjasracと予め契約を結んでくれているということです。
https://www.jasrac.or.jp/smt/news/20/ugc.html
これは大きなメリットであるといえます。youtubeが有利である点を以下にまとめました。
-
- JASRACと包括契約しているので音楽を使用しやすい
-
- 誰でも使用できる親しみやすいメディアである
-
- 統計の充実
統計の充実
youtubeはかなり詳しく統計を取ることができます。十分すぎるくらいです。
・聴取数(全体聴取数/個別エピソード聴取数)
・離脱時間(エンゲージメント)
・トップ聴取ランキング
・聴取地域
などなど、中小企業様はyouhube一択です。
組み合わせ別 コスト例
さて、ここまでみてくださりありがとうございます。ツール関係の組み合わせ別コストを計算してみました。
レコーダーとダイナミックマイクの組み合わせ
この記事の中でもっとも機材にコストをかける組み合わせですが、その分、取り扱いし易く、番組のクオリティを一気に引き上げることができます。これにマイクを3本用意すると、大体15万円程度になります。
社内への配信に必要なSound Cloudなどのサービスを使用すると、年間でプラス2万円程度費用がかかります。Youtubeを使用すると少し安くできますね。
品目 | 品番 | 数量 | 金額 | 合計 | |
ダイナミックマイク | Shure SM58 | 3 | ¥11,000 | ¥33,000 | |
マイクスタンド | K&M 23325 | 3 | ¥5,000 | ¥15,000 | |
レコーダー | Zoom F6 | 1 | ¥79,000 | ¥79,000 | |
マイクケーブル | CANARE ( カナレ ) / EC03-B(XX) BLACK マイクケーブル 3m | 3 | ¥2,180 | ¥6,540 | |
ウィンドスクリーン | SHURE ( シュア ) / A58WSBK | 3 | ¥990 | ¥2,970 | |
¥136,510 | |||||
消費税 | ¥13,651 | ||||
合計 | ¥150,161 |
*2024年1月2日時点での価格例です
PCとオーディオインターフェイスを使用した収録の方法
収録はオーディオインターフェイスという機材を通してPCに取り込む方法も。オフィスエンニチではZoom F6を購入するまで、ずっとこの方法で行っていました。
私のように移動してお客様の会社をスタジオ化しないならば、この方法は、よい音質で音声を録音する方法です。
オーディオインターフェイス
オーディオインターフェイスはマイクの音声をPCに取り込む際に必要な機械です。下記のモデルは安価かつ、4本のマイクを挿すことができます。
(公称475g)光って見えませんが、測ってみたら500g少しでした💦
https://allaccess.co.jp/audient/evo8
概念はこんな感じ
ハイレゾ音質で録音が可能かつ、軽いため、持ち運びがめちゃ楽です。社内ラジオの音質にこだわるなら必要な機材でしょう。
オーディオインターフェイスは各社から様々な種類が出ています。以下は選び方の参考までに・・・
-
- マイクを4本以上挿せること
-
- 音質がよい(と言われていること。これは各社の機材を使ってみるとわかってきます)
-
- 軽ければベター(といいつつ、社内で持ち運びする程度であれば重量は気にならないでしょう)
上をみるとキリがない世界。余裕に応じて選択すると良いでしょう。
オーディオインターフェイスを使用するデメリット
・配線がごちゃごちゃになりやすい
・PCでのセッティングはそれなりに複雑
デメリットも併せ持つものであることは理解しておいてよさそうです。
ここまでの価格をまとめると
PCは既にあるものを使用する前提として・・10万円前後あれば十分なクオリティを担保できると思います。
品目 | 品番 | 数量 | 金額 | 合計 |
ダイナミックマイク | Shure SM58 | 3 | ¥11,000 | ¥33,000 |
マイクスタンド | K&M 23325 | 3 | ¥5,000 | ¥15,000 |
オーディオインターフェイス | Audient EVO8 | 1 | ¥26,400 | ¥26,400 |
マイクケーブル | CANARE ( カナレ ) / EC03-B(XX) BLACK マイクケーブル 3m | 3 | ¥2,180 | ¥6,540 |
ウィンドスクリーン | SHURE ( シュア ) / A58WSBK | 3 | ¥990 | ¥2,970 |
¥83,910 | ||||
消費税 | ¥8,391 | |||
合計 | ¥92,301 |
2024年1月のサウンドハウスでの価格です。
改めて、それぞれのケースまとめました
コスト(ざっくりです) | 音質 | |
ローコスト例 | 0円~1万円程度 |
周囲のエアコンの音なども入る。手軽な反面、聞き取りやすさは劣る |
こだわる例 | 10万円~15万円程度 |
一人づつマイクを用意する。非常にきれいに集音できる。レコーダー単体の場合は屋外でもきれいに録音できる |
社内ラジオのDJを選ぶ
さて、ここからは機材という意味でのツールではありませんが、せっかくなので社内ラジオDJのチョイスのポイントも書いてみます。社内にDJができる人がいる場合は、自社での運用が可能ですね。総務や広報部門の社員さんが行うのも良いですし、社長自ら行う会社もあります。
社内の人気になれるような人材がよいでしょう。必須の要素を挙げるとすると・・・
・好感度がある
社内ラジオは聞かれなければ意味がありません。社内の人気社員がDJを行うのが最もよい滑り出しでしょう。
ラジオの魅力はDJの魅力
ラジオは人が主役のメディアです。究極の属人メディアと言えるでしょう。2023年に、30000人を対象に行われたアメリカの調査では、ラジオを聞く理由はパーソナリティやDJが好きだから、という結が出ております。
社内でラジオを行う会社が増えてきておりますが、盛り上がっているとは言えないと思っています。社内ラジオの魅力は、出演するDJの魅力そのものです。
当然ですが、当社も顧客のラジオ番組を運営するうえでは、聞かれなくなって衰退していく恐怖と常に戦っています。
2人体制がよい
1人ではなく、2人体制が良いです。2人体制はいろいろな意味で安心。トークに詰まっても、カバーできるし、2人のコンビネーション自体が魅力になることもある。社内への訴求力が上がります。
収録の様子はこんな感じです
社内ラジオを社内で広げる方法
さて、ここが一番の山です。トップダウン型で「仕事の一部だからききなさい」とするのもよいですが、ここではボトムアップ型を想定。
まずは、仲間作りです。社内ラジオの仲間を増やしましょう。この記事を読んでくださっている方は「テストで始めたい」と思っている方を想定。ですので、社内で
「社内ラジオ、面白いやん!」
という空気をつくることがとても大事です。まずは仲間を増やしましょう。
「社内ラジオってやってみたいんだけど、どう?」
「おもしろそう!」
となってくれる方を増やすのです。20代の若手は音声メディアに明るい傾向にありますので狙い目です。
Z世代の7割以上が「音声コンテンツをよく聞いている、聞く機会が増えた」
株式会社Voicyが株式会社電通と共同で、「音声メディア利用」に関するアンケートを実施。対象は200人のZ世代の現役大学生です。
この調査によると、Z世代は7割以上が音声コンテンツを聞いている、と回答。ラジオはオールドメディアではなく、普遍性があるということでしょう。
多くの会社さまでは、社内報のターゲットを30代としていますが、社内ラジオのターゲットも若年層から、見事にハマります。
台本を作ってみる
一人語りの場合、台本があったほうが無難でしょう。ちなみに、私は一言一句セリフを作っています。フリートークでなにもなしで話せる!という自信がない限り、台本は用意すべきです。私はワードのベタうちです。
楽しむことは最も大事
社内ラジオは配信する人が楽しく進めることが最も大事。楽しさはリスナーに伝わるのです。ボトムアップ型で社内ラジオを行う場合、楽しく進めるため、仲間作りがキーになるのはそのためです。
「私も出演したい!」
という人がでてくると、社内ラジオが社内報として、公式な市民権を得るようになります。ぜひ、トライしてみてください!気になったらお気軽にお問い合わせくださいませ