社内ラジオ、リモートでの録音方法、徹底検証!iphoneを用いる方法や、Zoomのフィールドレコーダーまで!
会社内ラジオではリモートでの収録環境を整えると 便利になります。 この記事を書いているのは2022年の8月です。
コロナの第7波の真っ只中で、どうしても対面での収録ができないということも出てきます。
そんな時に、リモートでのラジオ収録を不特定多数の人と行うためには、工夫が必要です。本日の記事ではなるべく手間をかけずリモートで、誰でも綺麗な音で録音ができる方法を検証してみました。
それぞれの方法の音質もチェックしてみましたのでぜひ参考にしてみてください。
リモートでの収録方法は誰でもできることが条件の一つ
Zoomでつないで会議を行うのはもはや当たり前ですが、リモートでつないでラジオ収録をすることに慣れている方は少ないです。
テレワークやリモートワークをされている方は、おそらく iPhone や Android のスマートフォン端末をお持ちです。
これらを活かして録音をする方法を含めて、誰でもできる録音方法を検証してみたのがこの記事です。
と言いつつも録音に慣れてない方だと失敗してしまうことがあります。
よくある失敗は以下です。
- スマートフォンで録音をする場合、スピーカーから出ているZoom やGoogle meet などの音をスマートフォンののマイクが拾ってしまう
- 音声は綺麗に撮れてるものの、周囲の雑音が入り込んでしまっている
- マイクを持っているがパソコンの録音ソフトウェアの操作に慣れておらず、雑音が入っている。
私はこれらの失敗を何度も経験しています。実は綺麗な音声を収録するのは結構難しいことなんです。
私の結論から言うと、手持ちで持っているデバイスの中ではZoom社のフィールドレコーダーF6が最もお気に入りです。しかし、 私のような業者はともかく、リモートでも収録ができるということが、レコーダーなどの収録機材に慣れていない方でも扱いやすい方法を検証するのが良いでしょう。
その視点も考慮して今回は 以下のパターンで音質を検証してみました。
ちなみに、スプレッドシートにまとめたものはこちらです。
https://docs.google.com/spreadsheets/d/1edXuMF3lZU466FNnZsUevh8MUA8HfAw4_noCk40tpYo/edit?usp=sharing
iPhone を使用するパターン
よいと思える順番で並べてみました。
iphone +PCM録音+ Shure MV88
多くの方が既に持っているであろう、iphoneを使用する録音方法でもかなりキレイに録音できます。
以下はiphoneのアプリで、「PCM録音」というフリーアプリを使用し、更にShure社のマイク、MV88を使用するパターンです。




音質は以下です。例によって外郎売りです笑。マイクの距離は口から5cm程度で離してみたのですが、ややマイルドさにかけますが悪くはありません。
30秒に「透頂香(とうちんこう)」と言っているのですが、一瞬音が途切れて、録音できていません。アプリにはこのようなトラブルがあるのは否めませんね。
iphone + PCM録音
先程紹介したPCM録音と、iphoneの内蔵マイクでテストしました。

音質はこんな感じです。
クリアですね。十分かもしれないな、と思ってしまいます。マイルドさ、柔らかさがないのが、このパターンかな。
iphone + Motive Audio + MV88
Shure社のMV88用のアプリ、Motive Audio を使用するパターンがこちら。
楽器向き、と謳われているが、たしかにその通りかも知れない。音楽録音はクリアに録音出来るけど、声の録音としては私はイマイチ好きではないかな・・これは好みです。
iphone +ボイスメモ+ATR2100X-usb(audio-technica)
audio-techinica社のATR-2100xというマイクがあります。ShureのSM58に酷似したデザイン、音質もよくにています。このマイクが秀逸なのは、USB-Cの端子がついており、PCやスマホに直で挿せること。
iphoneの標準録音アプリのボイスメモを使用して録音してみました。しかし!このパターンはなぜだか録音に失敗することが多いんです。
appleのlightning ケーブルとUSB type-cをコネクトする必要があり、そのためか、録音が不安定(たまにノイズが入ったり、録音出来ていないことがある)なのでしょうか。
ちなみに、appleは片側lightningケーブル、片側USB-typecのケーブルを生産しておりません。音質が良いのですが、おすすめしづらいパターンです。


音質はとても良いですね。マイルドでクリアです。
iphone ボイスメモ
最も手軽なのですが、音質は正直、イマイチかな・・
いかがでしょう?クリアすぎ、すこし耳に痛い感じがしますね。編集でなんとか出来なくはないですが。
レコーダー + マイクを使用するパターン
Zoom F6 – shure SM58
先日導入した、Zoom社のフィールドレコーダーF6、これはマイクを6本挿せるタイプですが、F3というマイク端子が2本のタイプもあります。
こちらとマイクを社員さんに送り、録音してもらうのは簡単かつ、失敗がすくない方法の一つです。そして、音質がとてもよいです。
音質はクリアかつ、マイルドです。このような音質を安定的に確保できるので、とてもよい選択肢ではないかと思います。
Tascam DR-10X – shure SM58
最後に紹介するパターンはこちらです。Tascam DR-10XとShureのSM58を使用するパターンです。
なんと、DR-10Xはダイナミックマイクに直接接続して録音できる軽量レコーダーなんです。これは盲点だった!リモートで失敗の無い収録を行うのに、操作が簡単であることは第一条件です。
この選択肢は最適解かもしれません。音質も十分です。
操作する箇所が少ないということは失敗も無いということです。実は最も強力な方法かもしれません。
いかがでしたでしょうか?リモートやテレワークでの収録をするのに、なるべく大げさな機器を使用せずに確実に良い音質で録音する方法を徹底検証してみました。参考にしてくださいませ。