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インターナルコミュニケーションの施策、圧倒的な事例2つを紹介!

shunsuketakama

 

インターナルコミュニケーションには色々な施策がありますが、各社の事例を見てみます。社内報をつくったり、理念を唱和するだけではなく、いろいろなアイデアがあります。

ここでは2社を紹介します。

1社はコミュニケーションの場を圧倒的に高いレベルで作った例。

もう一社は「社員を大事にしているよ」ということを嫌というほどしつこく伝える例。ともにとても参考になる事例です。

VOYAGE GROUP の例

社内バー

インターナルコミュニケーションを進めていく施策の一つとして、社内バーを立ち上げた。

使われるものでないと意味がないと、内装は徹底的にこだわり、なんと18時半以降は無料でお酒が飲めるんですって!

単なる社内バーではなく組織を活性させ当社の象徴的な存在となっている。

名前はアジト。近未来的海賊の隠れ基地をコンセプトに設計されました。

活用率はかなりの頻度に上るようで、組織内コミュニケーションの拠点として活用されている。

私のビジネスオフィス縁日、つまり人が集う楽しい場。に使いコンセプトだなと感じました。

面白いのはこのアジトに置くお酒は誰も管理してないそうです。

会社が用意して支給してるのは缶ビールや缶チューハイなど冷蔵庫に入れているものくらいで、ここにあった方がいいなとかこうしたら過ごしやすいなどの運営から掃除までもメンバーが中心になって行なっているそう。

It業界は変化が非常に激しく、同社では特に人を大事にする、人を活かすと言うことをすごく意識しているということで、その一つとしてバーがありさらに社内運動会も非常に強力な施策の一つ。

運動会

なるほど、通常の業務の中で縦につながることは当たり前だが部門や職種を越えた横のつながり、あるいは会社を横断した斜めのつながりを作り出す優れた施策がこの運動会。

運動会の当日だけの交流ではなくて、本番の約一か月前ぐらいから昼休みは終業後に会社前の広場で自主練習が行われているそう。

つまり当日参加だけではなく、事前の自主練習や打ち合わせの場が社内コミュニケーションの場になっているという。 

チーム編成にも一工夫されているようで一度入ったチームは基本的に変わらない。何年かに一度シャッフルのタイミングがあるらしいが、そこまではずっと同じチームでチーム戦を繰り広げるそうです。

そしてチーム編成は部門とは全く関係がない。

つまり部門のつながりとは全く別のところで会社内につながりが強固に生まれやすい仕組みづくりを意図的に作っていると言えるでしょう。

https://voyagegroup.com/culture/synergy/ajito/

沢根スプリングの事例

社員数50人売上高7.8億円(2017年実績)

取り扱いバネの種類

  • 一般的なコイルばね
  • 線加工品
  • 薄板ばね
  • 医療用や精密機器用の極小バネ

幅広いバネの生産を手掛けている企業。

1966年の創業以来52期連続して黒字経営を続けている。1990年代には自動車向けの大口顧客の売り上げが8割を占めていたが、このままでは長期的な成長は望めないと言うことで、スピードとサービスによる付加価値の拡大にこだわる経営への転換を図ったそう。

特徴的なのは社員一人当たりの時間外労働は月6時間未満と非常に少なく、社員のモチベーションが極めて高く業績も業界平均をはるかに上回っているという。

その結果として、大口取引は現在約3割に減り、小口取引が約7割にのぼる。

取引高10%以上の取引先は現在2社のみで、売上高比1%以下の取引先が400社以上に達しているそう。

このような業態では社内のコミュニケーションがとくに重要になります。

社員一人ひとりが、経営理念を行動レベルで実行できるようになっている状態でないと、このような多品種少量生産、しかもデリバリーも時間短縮は実現できないでしょう。

そのために同社ではインターナルコミュニケーションの仕組みとして以下を行っています。

インターナルコミュニケーションの仕組み

全社懇談会

毎月1回、全社員が集まり1時間実施。経営情報を共有する場になっている

経営計画書

  • 経営情報を悪いことも含めて様々な情報をオープンにする
  • 司会・議事録は輪番制にしている
  • 毎年作成する70ページ程度の経営計画書には、経営理念や価値観も書かれており、全社員に配布している。

朝礼

  • 部門ごとに毎日、実施。
  • 経営理念や価値観を読むだけでなく小グループで話し合い発表する。
  • 部門長だけが司会として仕切るのではなく輪番制にしている。

毎日実施している会社はあるけど、継続するのはなかなか難しいです。

作文「やらまいか」

  • 「やらまいか」とは遠州弁で、​「やろうじゃないか」という意味です。
  • 毎年、全社員が書くということで1985年より継続している同社の文化。 
  • 理念にも含まれている、「人生を大切にする」ために毎年パート社員から社長まで社員全員が作文を書いて冊子にまとめて全社員に配っている

いいねカード

  • 社員の良い所があったら、お互いにカードを渡し合う。
  • そのいいねカードで個人の魅力をアップさせて、いいねの送り合いをする。

社長メッセージ

  • 毎月給与明細とともに社長からのメッセージを送る
  • 送り先は社員とその家族。
  • 誕生パーティー
  • 誕生日ケーキや、贈り物、チーム記念写真などでお祝いをする(社員の人数分実施する)

これはすごい。30年前の会社は、どこでもこんな事をしていたと思うのです。社員は家族のように、コミュニティを作っていたと思います。

しかし、いつしか、社員を祝う場がなくなり、良い文化が失われた会社が多いのではないでしょうか。

わたしが新卒で就職した20年前には、お誕生日を祝う習慣がまだ残っていましたが、程なくなくなりました。

クリスマスプレゼント

  • クリスマスには全員にクリスマスケーキをプレゼントする
  • 翌年の入社予定者の自宅にも届ける

イメージソング

イエローファクトリーという楽曲をを2013年に作り社員全員に配布

https://www.sawane.co.jp/yf/index.html

沢根さんの事例では、インターナルコミュニケーションには、手数(てかず)が重要であることがわかります。とにかくいろいろな手を使って「社員を大事にしているよ」というメッセージを送っている。

経営の源泉は社員です。経営者はそれを深いレベルで理解されているのだと感じました。

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