インターナルコミュニケーション、場づくりの工夫!
リクルートマネジメントソリューションズ組織行動研究所で行った組織能力調査によると持続的に成長している企業では二つのマネジメント項目に言及されています。
1人材マネジメント(採用/配置/教育/評価/処遇など、人事制度の仕組み)
2組織マネジメント
2組織マネジメントについては、業績を高める五つの要素が浮かび上がってきました。
- 柔軟な組織構造と人材配置
- 場の構築
- プロセスの評価
- 長期視点での人材採用と開発
インターナルコミュニケーションに着目をして、この「場の構築」について掘り下げてみたいと思います。
場とは何か
知識創造理論で野中郁次郎一橋大学名誉教授が提唱した概念。
つまりみんなの知恵を集めて、ビジネスに活かそうよ。ということ。
その集めるための場が必要だよ、ということです。
「組織成員が創り出した知識を、組織全体で製品やサービスあるいは業務システムに具現 化すること」
そのためのにはどのようなアイデアがあるのか。事例を見てみます。
花王のケース
- 研究室の間仕切りを全て取り除いた大部屋方式
- 所属に関係なくプロジェクトごとにメンバーが集まる
- 重役フロアはドアがついた個室がない
- ちょっとした打ち合わせができるオープンスペースが用意されている
- 経営トップと入社数年の若手が参加する研究開発会議
(の会議はトップとの直接の対話により若手の動機づけになったりビジョンの文脈を伝えるストーリーテリングの場にもなっている)
施策だけでは動かない
一つ一つの施策は何も珍しくないし、多くの企業で取り入れていると思います。推察ですが、ここで紹介されているからには、それらの施策が根付いて運用に定着しているのだと思います。
社長室のドアを取り除いただけではコミュニケーションは発生しないし、オープンスペースを設けただけでも人集まらない。
しかし、これらの施策を運用に させていくプロセスに工夫があるのでしょう。これをやるあれをやるだけではなくて、一つ一つの施策を浸透しやすい順番に考えていったものかと思います。
これは個人的な見解ですが、プロジェクトは横のつながりを作りやすいと感じます。単純にコミュニケーションを取るための飲み会なども良いですか、新しいこと、全く未知なことに皆で取り組むプロセスはお互いを知り理解し、チームになるプロセスとして非常に有効です。
私たちのサービスは場づくりです。社内ラジオという場を通じて、プロジェクトの様子を社内に発信することで、メンバー同士の隙間を埋めたり、コミュニケーションを早めたり、車内からの協力を得やすい体勢を作ったりすることができます。
ということで、本日はインターナルコミュニケーションにおけるばづくりの重要性ということをお話ししました。ではまた!