誰も読まない?それでも社内報が必要な理由、ヤマト運輸「宅急便」誕生秘話から考える
10月になりそうですが、今年の夏を振り返ろうと思います。フェスはとにかく暑いので、これまでほとんど行ったことがないのですが、今年はサマソニに。

おじさんはどうしてもこういうポーズをとってしまう
あまり知らないアーティストがほとんどで、「暑いので」水分補給に努めようとばかりにビールを煽るように飲み、居酒屋に移動しようか、と話しながら木陰で寝て過ごしました。ちなみに、一緒に行った友人は同い年の47歳で、息子も成人している年齢。
その彼と話していたのが、

最近の子はサブスクリプションがあるので、わざわざアーティストを生で見に行くことにお金を使わないみたい

えー、そうなの?

うちの息子なんて、フェスなんて、全く興味を示さないよ。だから俺一人でフェスいってるわ。
そうなんか!驚きだけど、楽しみの幅は私が高校生のときの100倍くらいに広がってるし、そうかもしれん、と思いながら聞いておりました。
ところが、肌感覚と実態は違うようです。動員数、消費額ともに増えているそうで、音楽フェス市場は右肩上がりの市場なのですね。

https://corporate.pia.jp/sp/news/detail_piasoken_fesdata_20260703.htmlより引用

Carin Leonというメキシコのアーティスト

字幕にセンスが光っている
「体験に価値を置く」という文化が世の中に浸透してきているということなのでしょうか、サブスクで音楽を聴くという体験だけで満足できる人もいれば、やはり現場で生で見たいという欲求は変わらず根強いです。

ジャミロクワイのステージ 爆発が起きているようにしか見えない
ちなみに、見たかったのは、ジャミロクワイ。90年代に青春時代を過ごした私にとってのスターです。30年前のスターがヘッドライナーであるというのは、なんとも微妙な気持ちではありますが、やはり、盛り上がりました。


やっぱり、アーティストには旬があるよね。旬のときにみなきゃな。
👆️そのあとの居酒屋で、友人のコメント。そ1うだよね。確かに良かったんだけど・・全盛期のアーティストではないんだよね。。ディスコやアシッド・ジャズ風の楽曲がメインのアーティストですから。やはり若いアーティストの方が似合います。
https://www.summersonic.com/tt/osaka-day1
ちなみに、何歳になっても「このアーティストをみたい」というアーティストがいるんですよね。
亡くなってしまいましたが、João Gilberto。こういうタイプの楽曲を作るアーティストは、円熟味が増していくものだと思うんです。長くなっちゃいそうなので、この辺で。
誰も読んでない、社内報は結局のところ何に役立っているのか?
これまで長く社内報の事業を行ってきましたが、一つ決定的に思ったことがあります。誰も読まないんじゃないか。これ、なぜ、必要なのか?論は絶えず社内報担当者の頭をよぎります。でも大事なんですよね。
明確にわかったことが、ラジオ社内報では笑顔を作っているんだと。社内報は表に出すことがあまりないので、他社の状況があまりよくわからない施策の一つです。人事情報全般そうなのですが。
やっぱり社長はビジョンを語ることが重要だ
最近、クロネコヤマトの宅急便を作った小倉昌男さんの本を読みました。この本を読んで痛感しました。社長はビジョンを語ることがものすごく大事。

誰もが知る宅急便ですが、今でこそ当たり前の個人宅配は1976年に生まれました。それまでの業界では、個人宅配をしていたのは、郵便小包が主流。その頃、既に上場はしていた業界大手だったクロネコ社ですが、経営の危機に瀕していました。
この辺の話は非常にリアルで面白い。大口の顧客である三越百貨店の配送業務から撤退することを決めて、社内でそれを祝うエピソードから始まっています。顧客を失うというのは、会社にとっては喜ばしい出来事ではないはず。
それを祝うパーティとは、狂っているように思いますが、当時の三越百貨店との取引はヤマト運輸社にとって苦痛で仕方がなかったそう。詳しく知りたい方は是非、書籍で。
1976年 小口貨物の特急宅配システム『宅急便』を開始する(初日、20日の発送個数は11個。同年5月から遂次全国主要都市に拡大実施)https://www.kuronekoyamato.co.jp/ytc/corp/corporate/history.html
https://www.yamato-hd.co.jp/100th-anniversary/column/detail07.htmlより引用
1970年代初頭からヤマト運輸は本当に厳しい数年間を過ごしています。通運とよばれるJR(当時の国鉄)関連の運輸事業が悪化、百貨店事業も縮小、百貨店配送は固定費増大の割に価格競争に巻き込まれる、あまり儲からない事業であり、基幹業務であるトラック輸送も業績が悪化。かなり深刻だったそうです。
このような危機的な状況の中で活路を見出したのが個人宅配。
今でこそ、当たり前になった「個人宅配」は、当初は「絶対に儲からない赤字商売」として誰も手を出さなかった。社内でも大反対にあう。なんと、役員全員が反対した。
粘り強く社内を説得して回って、一番最初に強力したのは、なんと労働組合だったそう。
とまあ、読んでみると、小倉氏が本当に信念に基づいて組織を率いてきた経営者であることがよくわかります。ものすごく面白い。
書籍は300ページ近くあり、社員にこれを読めと言っても、なかなかハードルが高いことではありますが、経営者が何を考え、どのような信念に基づいて経営をしているのか、「知る」手段は2026年、現在は便利な手段がたくさんあります。
社内報は経営者の声を届けるツールとして、誰もが大事だと認めるもの。ヤマト運輸でも「とまり木」として社内報というよりは、小倉氏のコラムのような形で、社内に経営情報を等しく発信していたそうです。
ご存命でいらっしゃったら、インタビューしたかった。
ということで、まとめますが、 私の心は動きました。ヤマト運輸のファンになった。人の思いに心は動くものです。
便利とか、合理的、とかそういう論理だけでは心は動きません。人の思いなんです。当然、思いは語られないと、届かない。逆に、思いを持って届けると想像以上に人の心を動かす。社内報の役割は小さくないんだな、と改めて痛感。
今日の一曲
今日はジャミロクワイは紹介しません。また、別の日に。「Revival(リバイバル)」は、UKラヴァーズ・ロックを代表する歌姫、サンドラ・クロス(Sandra Cross)が2016年にStingray Recordsからリリースした曲。
彼女のアルバム『Sing』に収録されています。80年代から活躍する彼女の、甘くソウルフルで円熟味のある歌声は健在。
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